●心の中の森を行く●

生きた証を残したい。私が言葉を忘れる前に

慢性痛と 抑圧された怒りとの関係

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とある場所の慢性痛をしっかり治そうと思い立ち、深刺しで有名な某鍼灸院に3度通った。

電気が走るようなびしっ!とした激痛から、強い肩こりのような鈍痛に変化した。もう少し通えば鍼だけで治るのかもしれないけど、慢性といっても数ヶ月前の捻挫。なぜ治らないんだろう。

 

鍼を打つことで筋肉の緊張がとれるそうだ。血流が良くなり、組織に酸素を運んでくる。痛みというのはその部位での酸素不足によって起こるらしい。

そもそも、身体に必要な酸素が十分に行きわたらない場所が出るのか。それを司ってるのは交感神経だという。

交感神経優位で緊張状態が続く。だから副交感神経優位にしてリラックスさせるとよい、と。

 

先日読んだ『ヒーリングバックペイン』という本に、こんなことが書いてあった。

心の中に押し込めた怒りや悲しみにフタをし、気をそらせるために、脳内の無意識エリアが、身体のどこかに痛みを発生させるような指令を出す。その結果、筋肉がこわばり、神経が締めつけられて痛みが生じると。

 

私は自分の身体で実験しようと思った。鍼にあと1回通う代わりに、徹底的に自分の過去と向き合おう。こんな痛みを起こしてまで忘れたい何かってのは何なんだ。そもそも所詮ねんざだぞ。起こしてすぐに氷で冷やし、その後は極力動かさないように気をつけて暮らしてきた。数カ月も痛みが引かない理由が分からない。

 

そういや1年半前から続く痛みもある。この冬には原因不明の胸痛に襲われた。これが心不全とか心筋梗塞とかいう痛みか?と思うほど痛く、息苦しく、数か月仕事も運動も休んで家でずっと安静にしていたこともある。

 

痛みを長引かせたり、命に別条があるんじゃねーのか?と私をビビらせる痛みの正体を知りたい。多分、それが分からないうちは、これから先も身体のあちこちが、意味不明に痛くなる気がする。ばーさんになってからもそれじゃあ身がもたない。

 

『ヒーリングバックペイン』に

脳に語りかけ続けなさい、主人は私だと宣言しなさい

と書いてあった。

とにかく痛いので、仰せの通り、毎晩寝落ちするまで延々と私は脳に説教をカマす毎日を送っている。

 

無意識よ、お前が隠したい悲しみや怒りは何だ?何か隠してるのは知ってるんだからな。気をそらせるために無理やり身体に痛みを発生させてんじゃねーのか?痛えんだよ。いい加減にしろよ。

だいたいな。そこまでして隠したいほどの悲しみや怒り。オマエ、相当それで傷ついたわけじゃん?なのにそれ以上自分の身体を傷つけて、更に自分を痛めつけたいわけ?バカでしょそれw 普通は、悲しいことがあったら自分を慰めるもんでしょうが。心が痛い。だから身体も痛みを感じさせよう、って、オマエどんだけSなのよ?

そもそもな、身体がなくなったら、オマエもなくなるのよ、分かってんのか?

分かったんだったら、何が苦しいのか、ちゃんと意識の俎上に押し上げてこい。もうお互い半世紀も人間やってきたんだ。だいじょーぶ。どんな感情をあらわにしてもだいじょーぶ。はやく出せ、楽になろーぜ、な?

 

今日で3日目だ。

服がこすれても痛かった場所は、動かすと軽く痛む。安静にしてても常に痛かった頃と比べて、QOLは確実に上がった。

ねんざの方も調子がよくなってきた。ふいに力が加わると痛むけど、「動かすぞ」と意識してから動かす分には痛みはほぼ消えたと言っていい。

 

毎晩、ぽこん!と浮かんでくる辛かった過去。意識の上にそれが転がり出てくるたびに、温かいもこもこ毛布でまーるくくるんで、よしよししてやるイメージを浮かべている。

お前は悪くない。悪くなかったんだから。あれから何年経ってるか分かるか?環境は随分変わったんだ。もうオマエを苦しめるものはなにもない。怖がらなくていい。怒りたければ堂々と怒ればいい。紙に言葉をぶつけていい。

でてこい。今は何もかも安全だ。お互い、楽になろうぜ。

 

今晩も同じように自分に語りかけることだろう。

あの時は苦しかったよな。でもアイツ、馬鹿みたいだったと思わんか?自己保身のために、自分の子供みたいな歳のオマエを盾にして、自分のことをかばってただけ。卑怯だよな。あの時のアイツ、丁度いまの私と同じ年だよ。あれから25年は経ってるからな。もうお亡くなりになってるかも知れんな。

とにかくもうそれくらい昔のことだ。ひでーことしやがって、だよな。生きてたとしても、もうヨイヨイのばーさんだ。もう怖くなんかない。とりあえず出てこい。暗くて冷たいところに何十年も。毛布持ってきたから、かぶってあったまれ。な?

 

これで今後、どんなふうに痛みが変化するか。

ちゃんと治ったら、メインブログ「ちーでる 家族性多発性脳海綿状血管腫とともに半世紀」に記録を残すようにしよう。