●心の中の森を行く●

生きた証を残したい。私が言葉を忘れる前に

沖縄大好きな本土の人間が沖縄の人達に伝えたいこと

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今日は少しセンシティブなことについて書こうと思う。

 

沖縄の方と話したりツイートのやり取りをする時に、「この方は本土(沖縄県以外の日本)のことをどう思っているだろう」といつも気にしてきた。私達の間には、悲しく残酷な歴史があるからだ。 

 

今まで心の中で思ってきたことを記事にしたいと思ったのは、以下のツイートがきっかけだ。

 

①阿波根(あはごん)さんは沖縄の芸能人のひとりで、沖縄語についての番組を持っている。  

②本土の人間が嫌いだとお書きのウチナーンチュ(沖縄の人)のツイートも流れてきた。

 「ヤサ!正にウリヤサ」とは、「そう!正にそうなんだよ」という意味だ。

 

失礼を承知で直球を投げさせてほしい。

無意識のうちに本土への劣等感をお持ちになっているんじゃなかろうか。だから「方言」「地方」という言葉に敏感に反応するのかも知れない。「土人」と言われた時に言い返せずに固まってしまったのも、ひょっとすると同じ理由かもしれない。

それだけ受けた傷が深くて痛いんだろうな、と私は勝手に想像した。そして悲しくなった。

 

私が生まれ育った大阪に置き換えて考えてみた。大阪は、東京に負けてたまるか!という雰囲気が強いと言われる。でも、大阪は日本の一都道府県に過ぎないし、大阪弁は方言だと堂々と言える。腹など立たない。「大阪が日本の中心だ」とも思わない。行政の中心は東京だ。別にそのことでプライドを傷つけられるような気分にはならない。それは、大阪という土地に引け目や劣等感を持っていないからだ。

 

「キレイ事を言いやがって」と思われるかもしれない。でも本音で書いている。素晴らしい文化を持っている沖縄は、本来なら卑屈になる必要なんてなかったんだ。堂々とアジア諸国とわたりあい、貿易をして栄えてきた国だったんだ。本土に引け目や憎しみを感じる必要などない、立派な文化を持った独立国だったんだよ。

 

本土からの転校生に「土人」なんて言われたら、思いっきり怒っていい。ボコボコにしてやればいいんだよ、そんな失礼なナイチャー(本土の人間)なんて。大阪でそんなことを言う転校生がきたらタダでは済まない。ここは大阪だ。ナニサマだと思ってんだお前。

 

上記ツイートのような思いを持っているウチナーンチュの方に、私の声が届くならこう言いたい。

 

かつて沖縄の人たちのことを「二等国民」などと言い、言葉を奪い、就職差別をしたのは本土だ。悪いのはあなた方じゃない。だから、理不尽なことをされたら胸を張って怒って下さい。

沖縄固有の言葉(琉球語と呼んだりウチナーグチと呼んだりする)を勉強している本土の人間は、少ないけれど確実にいます。沖縄の踊りや演劇、昔の本を読んだりするのには、言葉が分からないと話にならないですから。

 

実は、私もウチナーグチを学んでいるナイチャーのひとりなんです。ウチナーグチは素晴らしいですね。そう思うからこそ、カネにもならない言葉を私は勉強してるんです。来年は沖縄の大学で言葉を本格的に勉強する積りなんですよ。

 

 ③この方のような気持ちの方が増えるといいなと願ってやまない。

  

 

 

 

 阿波根あずさ さん。ウチナーグチ講師養成講座ってのがあることを、あなたのツイートで知りました。言葉を残し文化を大切にする試みが、是非大きな花を咲かせてほしいと、沖縄に全く血縁者がいない私ですが、心から願っています。

 

ちるだい夫人さん。失礼なことを言うナイチャーは、容赦なく懲らしめてくださいね。いい意味で強気でいて下さい (^-^)