●心の中の森を行く●

生きた証を残したい。私が言葉を忘れる前に

2018-05-01から1ヶ月間の記事一覧

障害者による家庭内暴力の果てに残ったもの

お気の毒な家庭と思われていたであろう我が家も、私が小学生の頃まではそれなりに平穏で居心地も悪くなかった。そんな家庭内バランスが崩れ始めたのは、私が中学生になってすぐのことだ。 その頃の母は正社員の仕事を得て我が家の大黒柱になっていた。詳しい…

親が子供に遺すべきは「生き様」という記憶で十分だ

我が家には、とあるドキュメンタリー番組を録音したカセットテープと写真の束が残っている。当時は一般家庭にビデオデッキなどはなく、番組を保存するためには、カセットテープで音声を録音し、カメラでテレビ画面の映像を撮影するしかなかったのだ。 障害者…

将来必ず独りで海外に出ようと決めた女子高生の胸の内

「海外での独り旅を通じて自分がどんな人間なのか知りたいだと?なぜそんな危険なことを?親御さんはなぜ止めないんだ。非常識じゃないか。娘が可愛くないのか?」 「別に海外でなくても、自分と向き合える場所なんていくらでもあるでしょうに。友達とわいわ…

独り旅の「独」は「独立」の「独」

十代後半から二十代半ばの数年間は、人生の方向性を決定づけるほぼ最後の時期だ。高校生の頃の私はそう思っていた。だから、時間とお金を自分の裁量で使えるようになる時期(大学生)がきたら、絶対に海外独り旅をしようと決めていた。 地縁も知り合いも皆無…

「お母さんありがとう」と伝えるべき日がもう一日あるよ

今週のお題「おかあさん」 これから打ちこもうとしているのは私の娘が書いた文章です。 タイトルは「お誕生日」。 娘は17歳でこの世を去りました。 つたない文章ですが、そのまま転記したいと思います。パソコンの中に残っていた文章です。 ************* 大…