●心の中の森を行く●

生きた証を残したい。私が言葉を忘れる前に

親が子供に遺すべきは「生き様」という記憶で十分だ

我が家には、とあるドキュメンタリー番組を録音したカセットテープと写真の束が残っている。当時は一般家庭にビデオデッキなどはなく、番組を保存するためには、カセットテープで音声を録音し、カメラでテレビ画面の映像を撮影するしかなかったのだ。 障害者…

将来必ず独りで海外に出ようと決めた女子高生の胸の内

「海外での独り旅を通じて自分がどんな人間なのか知りたいだと?なぜそんな危険なことを?親御さんはなぜ止めないんだ。非常識じゃないか。娘が可愛くないのか?」 「別に海外でなくても、自分と向き合える場所なんていくらでもあるでしょうに。友達とわいわ…

独り旅の「独」は「独立」の「独」

十代後半から二十代半ばの数年間は、人生の方向性を決定づけるほぼ最後の時期だ。高校生の頃の私はそう思っていた。だから、時間とお金を自分の裁量で使えるようになる時期(大学生)がきたら、絶対に海外独り旅をしようと決めていた。 地縁も知り合いも皆無…

「お母さんありがとう」と伝えるべき日がもう一日あるよ

今週のお題「おかあさん」 これから打ちこもうとしているのは私の娘が書いた文章です。 タイトルは「お誕生日」。 娘は17歳でこの世を去りました。 つたない文章ですが、そのまま転記したいと思います。パソコンの中に残っていた文章です。 ************* 大…

ひとりが楽しくて何が悪いんだろう

今週のお題「自己紹介」 人はひとりでは生きられない。確かにそれは事実だと思う。身の回りのことを全部人の手に委ねて生きている乳幼児の頃は勿論のこと、学生時代・社会人生活・定年後の暮らし、そしてこの世を去る瞬間まで、我々は他人と何らかのかかわり…